村野藤吾から20世紀建築を見る
[建築] 村野藤吾から20世紀建築を見る
展覧会ではなく、目黒美術館が企画する10回の建築セミナーhttp://mmat.jp/exhibition/archives/ev120901で、すでに第1回は昨日終了しているので、残すは9回と言うことになる。村野藤吾氏のスポークスマンとして名高い、長谷川堯氏の建築セミナー、「村野藤吾から20世紀建築を見る-複眼的近代建築史のこころみ」と言うテーマでの10回シリーズ、今回は第1部で9~11月の間に5回開催される。
目黒区は村野建築の傑作のひとつ旧千代田生命本社ビルを買い取り、区庁舎として活用している。23区内には、いかにも貧相な超高層の区庁舎を新築する区が有るが、目黒区は村野藤吾氏の設計した旧千代田生命本社ビルを目黒区の建築文化財と評価し、ほぼ原形のまま区庁舎として使用し、庁舎建築ツアーを実施する力の入れようが心地良い。この建物は、まだ千代田生命の本社であったころ、「お茶室倶楽部」の活動の一環として茶室を中心に数名の見学会を企画したことが有るが、そのDETAILやデザインは「執念」のようなものが感じられるものだった。現在でもホールや茶室(いつでもと言う訳にはいかないようだが)を見ることができるので、中目黒周辺に行くついでが有れば、目黒区役所を見て帰りに代官山に回って槇さんの作品群やクラインダイサムhttp://www.klein-dytham.com/のTUTAYA周辺http://tsite.jp/daikanyama/store-service/を散策するとちょうど良い建築散歩になりそうだ。
長谷川堯氏http://db.10plus1.jp/backnumber/article/articleid/744/は『神殿か獄舎か』の著者として著名だが、建築史家であり建築批評家(評論家とどう違うか?)でもあり前述の通り村野藤吾氏を高く評価している。『神殿か獄舎か』などの著作を通じて「雄の建築としての明治建築」に対し「雌の建築としての大正建築」に光を当てた評論家でもある。学生の頃、授業で長谷川堯氏の「近代建築論」を聴き「大正建築」に興味を持ち、そのまま近代建築史に興味が膨らんだ記憶が有るが、遠い昔のこと、とは言え、いまだに建築家協会で近代建築の見学会を企画したりしているのも、そんな学生時代の潜在的な記憶があるからかもしれない。
セミナーの申し込みは、前述の目黒美術館建築セミナー係へ。(追記:2日に申し込み、2回目から5回目を予約することができた)
■会場:目黒美術館
■日程:2012/9/1(土)、16(日)、10/21(日)、11/3(土)、11/18(日)
■時間:14:00~16:00(終了時間延長の場合もあり)
■参加費:1000円
■定員:先着70名
[days] 驟雨
■久しぶりの雨が降った、定義的に「驟雨」なのかどうかは定かでないが、強いにわか雨で、植物には恵みの雨と言ったところ。2階のバルコニーで少し植物を育てているが、その中に、むかし母が花を生けていたような記憶が有る水盤(花器)が置いてあり、カエルの置物が入れてあり、水が干上がりそうになると水を注いでいるが、この雨で目だけが水面に・・・。虫よけもフレームからブル下げているが効果あるのか無いのか・・・、余り雨に打たれても良くないかなあと、傘は付けてある。黒い鉄製のトカゲもいるが、鋭いシッポの先で怪我したことあり。
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- Published:
- 9.2.12 / 5pm
- Category:
- 建築
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