そうだBIWAKO BIENNALEに行こう!

           

 BB2012のパンフレット、DM、HANAKO記事等 ↑

先日久しぶりに京都に旅行に行き、ANTE ROOM http://hotel-anteroom.com/と言うホテルに泊まった。目黒のCLASKA http://www.claska.com/を手掛けた、「都市デザインシステム(UDS)http://www.uds-net.co.jp/の設計とのこと。CLASKA はホテルをホテルにと言うことだが、ANTEROOMは学生寮をホテルとアパートメントにリノベーションしている。ANTEROOMやsousou  http://www.sousou.co.jp/辻和金網http://www.tujiwa-kanaami.com/など京都の話はまた別の機会にして、今回は近江八幡で開催中のBIWAKO BIENNALE 2012(BB2012) http://www.energyfield.org/について少し紹介を。

参加アーティストは70名を超える、運営がNPO法人でほぼボランティアで構成されている。妻有や瀬戸内は強力なキュレーター、スポンサーそれに自治体の後押しがあるが、このBB2012のキュレーター、メインスポンサーな存在があまり良く分からない。運営しているNPOの方に少し話をうかがったが、特に資金面で大変な苦労が有る、と言うか次回の開催もどうなるかと言った感じのようだ。滋賀県等の自治体からのバックアップもほとんどないような感じだ。この辺りが大規模なアートイベントに比べ難しところなのかもしれない。規模の大小にかかわらず、バブル時のように企業のメッセ的な参加が難しい現状では、みな苦労しているところだろう。公的な機関はわけのわからないところへ金(税金)を出すことばかりせずに、このような企画を積極的にバックアップすべきだろうと思うが、するわけもない・・・か。

京都からレンタカーで、日吉大社西教寺佐川美術館(茶室も予約なしで公開していた)に寄って、余り暗くならないうちに京都に戻るという強行スケジュールだったので、ほとんどアートを見る時間が無かった。近江八幡についてすぐに八幡堀を「クルーズ」、時代劇によくつかわれると言うだけあり、良く周辺の建物が維持されている。昭和の40年代はかなり荒れてしまったようだが、その後、景観修復が進み現在のように観光として成立している。

アートは古い空き家を中心に展開されている、この辺りは妻有の空家プロジェクトと共通点があるが、こちらは町の中にあるのでちょっと油断をすれば、解体されて土地が転売されてしまう可能性が常にあるので、その点でも自治体、地元住民等の強力なバックアップなしには成立しないだろう。

今回は、青木美歌氏のガラス作品「未生命の遊槽」を見るのが主な目的だったので、「クルーズ」の後、同行者を天籟宮 http://www.gaido.jp/clickalbum/detail.php?ID=1435に置いて、駆け足で展示のある幸村邸隠居へ。廃墟に近い(そこまでではないとしても、特に外観はメンテされているように見える)うす暗い室内にかすかな青白い明かりに照らされて、透明なガラスのパーツが怪しく輝いている中に、長持のような箱のふたが少しあいてガラスの照明とは対照的にオレンジ色の明かりがもれている。ガラスの作品と光と古い町屋が見事に作品として存在している、かなりゆっくり妖しげな空間を楽しんで、天籟宮に戻ったが連れは何処かへと消え去っていた。

天籟宮のボランティアの方に是非と薦められたカネ吉別邸へも行ってみた。ここはかなりな規模の町屋で庭もあり、何よりも建物のが面白い。特に道路側の2階は天井が曲面で天井高も極めて低く魅力的な空間になっている。アート作品は9人の作家が展示していて、どれもなかなかの質の高さで見るものを独特の雰囲気の中に誘い込んでくれる。時間が無く他の作品を見ることが出来なかったのは大変残念。

帰り際にヴォーリズの作品を少し見て、一路京都に!

近江八幡は京都や大阪からも差して遠くないので、みんなでBIWAKO BIENNALEに行こう!

 

■会場:近江八幡+五個荘

会期:2012年9月15日(土)~11月4日(日) 

■開館時間:10:00~14:30(五個荘エリア)、10:00~17:00(近江八幡エリア):休場日・月曜日(祝日の場合は翌日休場)

入場料:入場券・フリーパスなど(各会場個別300円)

 

アート作品 :於・幸村邸隠居 青木美歌氏

           

 

アート作品 :於・カネ吉別邸

                    

八幡掘り 30分クルーズ

                 

 

 

募集中:時を経て輝き続ける 建築の記憶 (見学会) http://udf-tokyo.com/weblog/?p=3976


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