工藝の再結晶 展

*[design]工藝の再結晶 展

      

 サブタイトルは、-江戸期工人の軌跡を辿った香道具復元制作-と言うもので、宇和島藩伊達家伝来の「黒塗御紋散梅に竹紋蒔絵香道具箱」を、石川県を主とする「工芸家諸氏」の作品と言うことになる。会場は南青山の伊勢半本店http://www.isehan.info/index.html 「紅ミュージアム」http://www.isehan.co.jp/museum/index.html 、具体的には骨董通りが六本木通りと交差する少し手前、長谷寺(ちょうこくじ)近くで骨董通りに面し、「コシノジュンコ・ビル」の向かい側になる。渋谷からは表参道を回るより、バスの方が圧倒的に近い。

肝心の展覧会だが、時々仕事を一緒にする知人からの案内で、この香道具箱の復元に携わる工芸家(画家)と近しい関係にある。そもそも香道具がどのような構成になっているか、ほとんど知識が無かったのでいろいろ勉強になった。

工藝の粋を集めた総合芸術的作品と言う印象が強い。箱も記録板も香札もまずは木地、漆の作品は基本的に木地と一体のものという印象はあるが、香札は黒檀の中でも本当に黒い部分を使っているので、漆がどのようにかかわるのか・・・(見落とし)。もちろん漆は重要な役割を果たしているが、金工、陶磁、紙そして彩絵と、実に沢山の工芸家の共同作品となっている。

これだけの「技」が継承されていること自体が驚きであるが、金沢、京都と言った日本の文化を受け継ぐ土壌がまだ生きていると言うことだと思う。このような「技」が、今後も生き生きと存在できるような世の中であってほしいと思いつつ、紅花茶http://www.isehan.co.jp/products/benibana.html  (紅花茶の効能 http://www.riffle.jp/item/a00067.html )をご馳走になった。

■会場:伊勢半本店 紅ミュージアム <br>■会期:2011 年10月1(土)~10月30日(日)<br>■時間:11:00~19:00(月曜日休館)<br>■入場料:300円(東日本大震災義援金)

 

 

*[design]棚田康司 展

    

    

   

 SPIRAL ( http://www.spiral.co.jp/ )GARDENでの展覧会http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2011/09/exhibition-2.html 。木彫に彩色した作品で、モチーフは「曖昧で未熟な少年少女」ということで、SPIRALのエントランスに作品がいきなり置かれている。展覧会の作品は6点(7点)からなっているが、SPIRALの空間をうまく使った展示だと思う。エントランスに置かれた作品は、展覧会パンフレットの表紙になっているもので、「少女」とともに「家」が中心的なテーマとなっているようで、一つ一つの家も興味深い。≪家の少女≫と言う題で、湯船に家の模型を浮かべているような感じに見える、不思議な光景と言えば不思議だ。

≪てんせん少女≫という作品も、その演出がとてもお洒落だ。今までずいぶんSPIRALの展覧会を見てきたが、今回の棚田康司氏の会場構成は出色だと思う。アトリウムも実にうまく使っている(見返しは若干構造見せ過ぎ・・・)。

彩色された木彫と言えばなんと言っても澤田政廣氏の仏像彫刻と、それを最高の空間で見せる村野藤吾氏設計の谷村美術館http://blog.livedoor.jp/schizou/archives/51257672.html 、と言うことになると思うが、それに続くのが船越桂氏http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-408.html 、と、個人的な好みはそうなる。そこに今回の棚田康司氏が続くのだろうか・・・。それほど木彫作品を見ているわけでもないので、なんともいえないが、エスプラナードの白大理石の壁に飾られた白無垢の花嫁の彫刻もなかなか「シュール」だ。まずは一見の価値有り、と言う印象を持った。

■会場:表参道SPIRAL 

■会期:2011 年9月22(木)~10月14日(金)(好評に付き会期延長とか)

■時間:10:00~20:00

■入場無料

 

 

*[原子力発電]世田谷こども守る会

ボランティアによる             世田谷区線量測定地点東京新聞10月5日1面トップに明治公園の「5万人集会」の呼びかけ人の一人、落合恵子氏の記事が掲載されていた。

 

今日、玄海原発の4号機が自動停止したニュースが流れたが、自然災害が無くても原発が決定的な事故を起こすことは、スリーマイル島原発の事故(今回の玄海原発と同じ復水器関係のトラブルが原因の人為的ミスから事故が発生している)やチェルノブイリ原発の事故(人為的な要因が直接的な引き金になっている)が証明している。

日本のような国土の狭い、地震などの自然災害が頻発する国に原発を大量(少量でも)に作ること自体が誤りであったことが、今回の福島の事故でよくよくわかったはずだが・・・。

福島原発の事故で本当に多くのものが失われ、今後も危険な状態と付き合わなければならない事態となっている。とりわけこれからの日本を担っていかねばならない子供たちの置かれている状況は深刻だ。本来であれば福島のこどもたちは、線量の低い場所に避難しなければならないはずだが、さまざまな状況からそれも実現していない。ことは福島にとどまらず、この東京においても内部被爆という危険から逃れられているわけではない。先日知人から「世田谷の子供を守る」ための署名の依頼があった。国も自治体も信頼することができない場合が多いが、世田谷区は脱原発の立場に立つ保坂展人氏が区長に選出されていることもあり、それなりの期待は寄せている。この「世田谷こども守る会」の署名は「 世田谷区立小中学校・保育園給食における放射能対策を求める陳情」http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/ と言うことである。とにかく出きることから着実に行動することが必要かつ重要。

昨日(9月3日)から、朝日新聞が朝刊で「プロメテウスの罠」(「防護服の男1」頼む、逃げてくれ)http://digital.asahi.com/articles/TKY201110020470.html?id1=2&id2=cabbbaad、夕刊に「原子力とメディア」を連載開始、要注目、か。次回少し詳しく紹介したい。

 

*[days] ハロウィン+mog

 

 

 

 

 

  

 ■こんな時期なのであまりお祭り騒ぎなどする気にならないが、毎日滅入ってばかりもいられないので、今日はジャスミンのアーチとudfの看板にハロウィンの飾り付けをした。あまり手入れをしていなかったので、udfの看板はジャスミンの「茂み」に隠れていたが、少し刈り込んで見えるように。飾り物は去年と同じだが、アーチの部分は昨年のバルコニーの飾り。

■本来であれば[design]として取り上げるべきかもしれないが、今日、展覧会の帰りに骨董どおりのSEMPREで、吸盤で止めるコップを見つけて購入。帰宅後早速洗面所の鏡に付けてみたが、面白いと言うか、「何かヘン!」でもチョッとシュールでやはり面白い、が、奥さんには不評!でも、オモシロイ。デザイン制作は三栄水栓製作所http://www.san-ei-web.co.jp/ 、デザインのシリーズ名は「moghttp://www.a3-style.com/mog/


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