3.11 失われた街 展

*[建築]3.11 失われた街 展

  

  

 

3.11東日本大震災について、いったいそこで何が起こったのかを、「失われた街」の復元模型や「311SCALE」データ(「地震」「津波」「放射線」「電力」の4つのデータを、1.演出しない/2.主張しない/3.世界の人々にとって、わかりやすい表現を行う/4.可能な限りの正確さを守る、と言う視点に立って)をもちいて、「正しく知る」ために、TOTOが、乃木坂のギャラリー間での展示と、安田講堂でのシンポジウムを開催するというもの。 http://www.toto.co.jp/gallerma/ex111102/index.htm

3.11の震災については、映像や写真でその規模の大きさや、信じられない光景と言うものを目にしてきたが、建築からの視点でまとめたものをまだ見る機会が無い。本来であれば、建築学会や建築家協会で行わなければならない、展示会やシンポジウムなのだと思うが、ここはTOTOの企業としての企画力や経済力が遺憾なく発揮されることを期待する。もちろん建築家協会でも、震災後すぐに現地にJIAの会員が調査に赴き、その状況の報告などはすぐに行われたが、その後の取り組みについてはなかなか見えてこないような気もする。

今回のシンポジウムについても、現在活躍する建築が多くパネリストとして参加しており、その言動は大いに注目されるところだと思う。シンポジウムの参加は申し込み制になっているが、会場が安田講堂なので千人はゆうに聴講可能だと思う。

展覧会の監修は内藤廣氏と原研哉氏、都市計画や建築よりもグラフィックデザインを主な活動の場としている原研哉氏がこの位置にいると言うのも、ユニークで面白いと思う。もっとも、TOTOの紹介を見ると、展覧会のディレクションを数多く行っていると言うことなので、そう言うことかも知れない。無印良品http://www.muji.net/ のアートディレクションを見れば、その素晴らしさは誰しも認めるところ、だと思う。

■会場:ギャラリー間 http://www.toto.co.jp/gallerma/

■会期: 2011 年11月2 日(水)-12月24 日(土)

■時間:11:00~18:00(日曜・月曜・祝日休館)

■入場無料

 

 

*[脱原発+再生可能エネルギー] 地熱発電

  

 

発電に使えるエネルギーと言うのは、探せばずいぶんと沢山あるもので、この地熱発電もその有力なひとつと言えるようだ。電力の供給は「安定的に」供給できることが条件、と電力会社や政府は明言している。再生可能エネルギーで安定的に電力を供給できるのは、この地熱発電が唯一と言えるものだと言う話を聞いたことがある。それゆえ、原子力村を中心とする電力会社は、地熱発電が極力話題に上らないよう、国民の目から遠ざけてきたと言う過去の実態があるようだ。

しかし、東京新聞(2011年10月9日付朝刊)の記事によると、日本国内の地熱発電埋蔵量は、アメリカ、インドネシアに続いて世界第3位だと言う。確かに日本は火山国で、温泉にも事欠かないことは周知の事実だ。そのエネルギーは原発(百万キロワット級)20基分と言うから、現在稼動している原発10基分 http://buzz-energy.net/?p=926 は軽くクリアーでおつりがくる。http://www.teiseki-drilling.co.jp/chinetu/chinetsu-01.htm

ただし、コスト的な問題や、温泉への影響など解決しなければならない問題はいくつかあるようだ。「問題」が有るのは何でもそうなので、その「問題」を解決しようとするのかしないのか、それにつきる。日本の技術力と経済力を持ってすれば、もちろん解決可能な「問題」にすぎない。もっとも問題なのは、利権にどっぷりつかった政治がそれを妨げているようだ。

先日、テレビに九電の第三者委員会の委員長郷原信郎氏が出ていたが、九電のやらせメール関連で、九電は再稼動を画策する中で、海江田経産相(当時)を呼ぶことで再稼動が可能と考えていたようだが、最後のリスクは管首相(当時)だと言うメモがあったという。管首相が良く理由もわからないまま退陣に追い込まれたのは、紛れも無く原子力ムラの意図なのだろう。地熱をはじめ再生可能エネルギーを葬り去ろうと、原子力ムラは着々と準備をしていることは間違いない。まず手始めは、管元首相が辞任と交換に成立させた再生可能エネルギー関連法案(その前からこの法案は成立することになっていたようだが)を骨抜きにすること、もちろん、地熱もつぶされる標的になっているのだろう。それを許すかどうか。

 

 

*[days]  代官山インスタレーション

  

  

■代官山インスタレーションについてはblogにも書いているがhttp://udf-tokyo.com/weblog/?p=1023 、先日、田中三彦氏の講演会http://udf-tokyo.com/weblog/?p=1105 の後、山手通りから旧山手どおりに歩いて行ってみた。デンマーク大使館の少し246側で旧山手通りに出たが、以前空き地だった一角が、新しい開発で様変わりしていた。白い外壁がヒルサイドテラスの延長かと思わせたが、テクスチャーが「網代」http://yoshihei.052e.com/a-ajiro.html 的な雰囲気のもので、かなり装飾的なデザインが槇文彦氏とは異質の感じがした。まだ外構工事中で工事用看板を見ると、設計者はクラインダイサム事務所http://udf-tokyo.com/weblog/?p=631 だった。外壁のDETAILは別にして、配置計画はヒルサイドテラスhttp://www.hillsideterrace.com/を延長したような、奥行きのある「見え隠れする」空間になっているようで、ヒルサイドテラスの流れに調和させたような気がする(完成後見てみないと正確なところはわからないが)。

インスタレーションは全部で9作品だが、当日「都市に咲く花」は期間外で見ることが出来なかった。「自転車、空へ」と言う作品が一番好みだったかもしれない。毎回この場所(八幡通りに直交する場所で、計画道路なのか、やたらに巾が広く中央分離帯のような形で細長い「原っぱ」がある)の作品は面白いものがあるように思う。臨時駐輪場で、バイクハンガーが何本も立っており、そこに駐輪する自転車が作品の一部として機能している作品。他の作品もそれなりに良いのだろうと思うが、「象徴的生活感」と言う作品は、以前絵画間前の銀杏並木で行われたIKEAの4畳半展http://www.shisatsu-report.com/modules/report2006/index.php?content_id=16 を思わせるところがある。もちろん、場所を生かして洗練された感じになっていたが。「まんが農場」は都市のポッケット農園的なものというには、露店漫画caféと言った感じで、農場よりも漫画が勝っていたか、まあ、両方とも負けていたような気がしないでもない。

どうも隣のHOLLYWOOD RANCH MARKETの爬虫類の金属作品http://www.hrm.co.jp/hrm/ に目が行きがち・・・。「代官山ピンボール」は少し見ただけなのでなんとも言えないが、昔し学校の帰りに遊んだ東京ボーリングセンターのピンボールは楽しかったが、ちょっとイメージが違う感じがしないでもない、まあ、当たり前だが。「DAIKANNYAMA WARDROBE」は見つけるのに手間取ったが、それほど街に溶け込んだ感じで、それがよいのか悪いのか。「A邸 ~都市の記憶~」は、典型的なパブリックアート的な作品のように思うが、アーティストと建築家のコラボレーションと言うことで、納得!「HILLSIDE FM」はヒルサイドテラスの一部にサテライトスタジオを作り、実際に放送をするというインスタレーションで、今まであまり見たことがない。「まちのみちしるべプロジェクト」は足元に道祖神を置いた現代版道標、イベント終了後の道祖神の行き先が少々気になる。

かなり歩いたので、駅近くのMERMAID CAFÉで一休み、以前からサビナシルーフの外装やインテリアが気になっていたのだがなかなか入る機会がなかった。インテリアも扱っているパンなどもなかなか良かった、値段も手ごろだし、代官山での良い休憩場所になりそうだ。

歩いている途中でクリスマスカンパニーhttp://www.christmas-company.com/に寄って、サンタとスノーマンのピアスを購入、クリスマスまでにストラップに改造予定。

パソコン不調により、インスタレーション及びグラインダイサム新作関係の写真は後日追加する・・・予定!


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